釜山はソウルよりも福岡に近い。そのことは忘れられがちで、だから「昼に船に乗ったら夜は 別の国で晩ごはん」と聞くと驚かれます。
その航路を、いまも1隻が走っています。1隻だけで、しかも多くの記事が書いているのとは 違う船です。
走っている船
ニューかめりあが博多〜釜山を担当していて、運航会社は3か月ぶんの運航カレンダーを 公開しています。現行のカレンダーにはこう書かれています。
博多発・釜山行きは、チェックインが10:30〜11:30、乗船完了12:10、出航12:30、 下船が釜山で18:30。約6時間の昼の航海で、晩ごはんに間に合う時間に着きます。
帰りの釜山発・博多行きは夜行です。チェックイン16:30〜18:30、乗船完了20:00、 出航22:30、翌朝7:30下船。海の上で眠って、まる一日を前にして降りることになります。
ここは正確に押さえてください。よそのページがよく間違えている点です。釜山発の20:00は 乗船完了の時刻で、出航時刻ではありません。 20:00を出航時刻として書いているページは、 表の別の行を読んでいます。22:30に間に合えばいいと思って行くと、乗れます。しかし 20:00を過ぎて着いたら、乗れません。
毎日は走っていません
毎日あるものと思い込んでいると、ここで足をすくわれます。
カレンダーは方向ごとに1日ずつ印がついていて、両方向が同じとは限りません。日曜には 博多発が運休で釜山発だけ動く日がいくつもあります。土曜には、いつもの昼便の代わりに 博多発の夜行臨時便が入る日があり、乗船完了20:00・出航22:00で釜山着7:30です。
単発の変更もあります。2026年11月7日は、博多12:30発で釜山着が18:30ではなく 21:50。釜山の花火大会に合わせたダイヤです。
自分の日付をカレンダーに当てて確認してください。1隻しかない航路には「その日の次の便」が ありません。
値段
公開されている旅客運賃表は2026年9月30日までのものです。あとから読んでいる人は、 ここを見てください。以下は現行表の数字で、次の表が出る時期に来ています。
2等は雑魚寝です。寝台はプラス1,500円で、ベッドになります。9時間の夜行では、この差額が 運賃表のなかでいちばん割のいい買い物です。
高速船は戻ってきません
探しに行く前に知っておいてください。いまもそれを勧めているガイドが山ほど残っています。
約30年のあいだ、釜山と福岡のあいだを約3時間40分で結ぶ高速船がありました。最後の 1隻がクイーンビートルで、1便あたり502人を運んでいました。2024年、日本の当局が船体への 浸水を確認します。漏水は同年2月から記録されていて、それでも運航は続けられていました。
2024年8月に運航停止。そして2024年12月、JR九州は運航再開を断念し、日韓高速船事業 そのものから撤退しました。浸水の原因となっている合金部分の補強は確実とは言えず、 加えて格安航空との競争で採算が成り立たない、というのが理由です。
つまり3時間台の航路は「修理待ちで運休中」ではありません。終わったのです。フェリーか 飛行機で計画してください。
もう1隻の船
福岡が都合に合わなければ、下関からの便が毎日出ています。こちらは何十年も続いている 航路です。
下関19:45発、釜山8:00着。逆方向は釜山21:00発、下関7:45着。日本船籍の はまゆうと韓国船籍の星希の2隻が就航していて、乗る日によってどちらかになります。
どちらの向きも夜行なので、移動であると同時に一泊でもあります。常連が値段を考えるときの やり方がこれです。
船で着いても、入国は入国です
船が着くのは釜山港国際旅客ターミナルで、そこから先は飛行機を降りた人と同じです。 パスポート、入国審査、税関。
空路で必要なものは、海路でも必要です。確認するなら K-ETAのページへ。免除リストはここで効いてきます。 日本は対象に入っていて、いまのところ2026年末までです。
通過してしまえば、街はすぐそこです。釜山のターミナルは空港のように郊外ではなく旧市街の すぐそばにあるので、釜山2日ルートは列車で着いた場合と 同じように、船で着いた場合にもそのまま使えます。
出航時刻、チェックイン時間、日別の運航カレンダー、11月7日の花火ダイヤは、カメリアライン 自身が公開している2026年9月〜11月の運航スケジュールによります。運賃表と必須の付加料金は 同社の運賃ページで、2026年9月30日まで有効のもの、2026年9月14日に確認しました。下関の 時刻と船名は関釜フェリーの公式スケジュールページから。クイーンビートルの経緯(2024年2月 からの漏水記録、8月の運航停止、12月のJR九州の撤退決定)は2024年12月27日付の韓国の報道に よります。1つの航路に1隻ということは、その日のやり直しがきかないということです。日付は このページではなく運航会社のカレンダーで確認してください。