数字を2つ押さえておけば十分です。ソウルの1月の平均気温はマイナス2度。そして朝の最低気温が マイナス12度以下で2日続く見込みのとき、国は寒波注意報を出します。
つまり普通の冬の日は、寒いけれど何とかなる寒さです。問題は寒波のほうで、こちらは前触れなく やってきます。
想像しているより乾いています
韓国の冬というと雪を思い浮かべる人が多いのですが、いちばん寒い月はいちばん乾いた月でもあり、 1月の降水量は17ミリを下回ります。一年で最も少ない月です。
代わりにあるのは、よく晴れた、硬い寒さと、隙間という隙間を見つけてくる風です。雪も降りますし、 降れば路面は凍ってそのまま残ります。ただ、青空と凍った空気が2週間続くほうがよくある冬です。
雪解けのぬかるみではなく、風と凍結に備えてください。
重ね着にする理由は、室内が暑いから
ここで多くの旅行者がつまずきます。とても厚いコートを1枚買って、旅の間ずっと汗をかくことに なります。
韓国の建物は暖房がよく効いていて、床は下から直接温めるので、住宅も飲食店も「寒くない」ではなく はっきり暖かいです。地下鉄も暑い。バスも暑い。店も暑い。一日じゅうマイナス5度とプラス24度の あいだを行き来することになります。
前を開けられないコートの下に、脱げないセーター。これは午後がつらくなる組み合わせです。脱いで カバンに押し込める薄手の重ね着のほうが快適です。
韓国の人が実際に着ているもの
膝下まであるロングダウンは決まり文句ではなく、単に理にかなっているだけです。1月の街では多くの 人が着ています。丈の短い厚手のジャケットより暖かいのは、寒さが脚に来るからです。
その下は、上に厚みを足すのではなく防寒インナーです。
そしてカイロ。使い捨ての小さな貼らないカイロが冬の間どのコンビニにも並んでいて、値段はごくわずか。 コートのポケットや手袋に入れます。韓国の人は当たり前に使いますが、旅行者はまず思いつきません。
足、手、顔
その日が快適かどうかを決めるのは末端です。コートより、暖かい靴下とある程度滑りにくい靴のほうが 効きます。実際に危ないのは凍った路面で、とくに朝と、誰も除雪していない路地です。
手袋と、耳を覆うもの。痛いのは風です。
空気がとても乾いているのも見落とされがちです。リップクリームとハンドクリームは持っていく価値が あります。肌が敏感なら保湿も。
足りなければ現地で買う
すべてを持っていく必要はありません。防寒インナー、手袋、マフラー、帽子、靴下は、地下商店街でも 大手のチェーンでも安く売っています。ひと通り揃えても思ったよりかからず、1時間もあれば済みます。
暖かい土地から来る人が、この旅行のためだけに自国で高い冬服を買うより、こちらのほうが合理的です。
暖まれる場所
カフェはどこにでもあります。それ以外では、地下鉄の駅につながる地下商店街を使えば地上に出ずに かなりの距離を移動できます。風の強い日には、これがちょっとした贅沢になります。
冬はイルミネーションやスケートリンクが街に増える季節でもあります。発表され次第 イベント一覧に載ります。
計画のうえでひとつ。山火事予防のため登山道は11月1日から12月15日まで閉鎖されるので、冬の登山は 日程の確認が先です。登山の記事にまとめています。
月平均を信じるより、前の晩に予報を見てください。普通の1月の日と寒波の朝の差はおよそ7度あり、 着るものが変わります。