韓国のタクシーはメーター制で、数も多く、安いです。ほとんどの運転手はぼったくりません。 仕組み自体が、簡単にはできないようになっています。
例外は一か所に集中していて、そこさえ知っていればリスクはほぼ消えます。
空港の到着ロビー
仁川空港の正規タクシーは屋外の乗り場に並ぶだけです。建物の中で客引きをすることは ありません。
つまり、到着ロビーの中で「タクシーはいかがですか」と声をかけてくる相手は、正規の タクシーではありません。無許可の「コールバン」で、本来48,000〜65,000ウォンの区間に 15万〜30万ウォンを請求します。最近は空港までの乗車で約70万ウォン、メーターの10倍近くを 請求された事例もありました。
対処は単純で、外に出て表示のある乗り場に並ぶまで歩き続けることです。あのロビーの中に、 必要なものは何もありません。
本来の料金
| 基本料金(ソウル) | 1.6kmまで4,800ウォン |
| 基本料金(地方都市) | 4,300〜4,500ウォン |
| 仁川空港〜ソウル中心部 | メーターで48,000〜65,000ウォン |
正規の割増も存在し、料金に加算されます。
| 割増 | 時間・条件 |
|---|---|
| +20% | 22時〜23時 |
| +40% | 23時〜2時 |
| +20% | 2時〜4時 |
| +20% | 市外へ出る場合 |
深夜にソウルの外へ向かえば、昼間のメーターよりかなり高くなります。それは正規です。 問うべきは「思ったより高いか」ではなく「領収書に理由が書いてあるか」です。
流しではなくアプリで
アプリで呼べば交渉の余地がなくなります。料金は事前に見積もられ、経路は記録され、支払いは 運転手の良心に依存しません。
K.rideとTABAは外国人向けに作られています。TADA、Onda、**Uber**は地元の人と 訪問者の両方が使います。いずれも走行料金と通行料を分けて見積もりを表示します。流しの タクシーに足りないのは、まさにこの内訳です。
韓国の人が使うKakao Tは、訪問者には登録が難しいアプリです。韓国の本人確認に突き当たる からで、その事情は別のガイドに まとめてあります。
領収書が証拠になります
2026年から、ソウルのタクシーの領収書は韓国語と併記で英語も印字され、最終料金、乗車・降車 時刻、適用された割増が分かるようになりました。運転手が割増ボタンを不正に使えないよう、 用語も統一されています。
領収書は必ず受け取ってください。なければ言った言わないの話になり、あれば時刻と割増が 紙に残ります。
通報のしかた
ダサンコールセンター120番に電話してください。ソウル市の窓口で、英語に対応しています。
2024年6月からはQRによる申告制度もあり、仁川と金浦の出発エリアで英語・中国語・日本語の カードが配られています。2025年6月から12月までに、外国人乗客から487件の申告がありました。
参考までに、その487件のうち違反と確認され処分されたのは8件です。この数字が示すのは2つ。 申告の多くは正規の割増に対する誤解であり、本当の悪質行為はごく一部に集中している、 ということです。
実務的にはこうです。仁川からは可能なら鉄道か地下鉄を使う。建物の中で声をかけてくる人は 相手にしない。タクシーに乗るときはアプリで呼ぶ。そして領収書を取っておく。ほぼこれで 足ります。